揮春比賽(書初め大会)

土曜日の補習校での書初めに備えて備品購入に立ち寄った書道具屋さんで
書初め大会の案内を入手。


うーん、行ってみたいけど、一人で行くのは不安だなぁ。
どうしようかなぁ。


不安だったんですが、これも経験と申し込み。
参加費はMYR5のみ。


場所はバーヤンレパスのPISAに近いSunshineというスーパーマーケットの4階の大広間。


1時受付開始2時半開始と書いてあったけれど、のんびりやのマレーシア人のことだから
なかなか集まらないだろうとふんでいたら、
いやいやどうして、みなさん受付開始1時には会場入りしていて、
場所取りをしていました。


小学生低学年の部、高学年の部、中高生の部、一般の部と分かれていて、
私はもちろん一般の部(公開組)で。



2時半の開始まで、中国の古典楽器の演奏があったり、
偉い人っぽい人のお話しがあったり、ルール説明があったり。


すべて、中国語で。



中国語はいわゆるマンダリン。福建語ではありませんでしたが、
えーと、私、何言ってるかよくわかりません。
聞き取れたのは3割程度。要勉強です。



参加者は全部で300人近く。そのほとんどは子供たちです。
「この伝統的な中国文化を絶やしてはいけない!今日こうして集まってくれてありがとう!」と
(たぶん)教育局の人が力説していました。


その伝統的な中国文化、書道ですが、ペナンではやっぱりそう盛んではなさそうです。
だからこそ、この力の入った演説になってたんだと思いますが。



書初めといえば、床に新聞紙を敷き、その上に下敷きと紙を置いて、と準備しますよね。
しかし、ほとんどの人は毛氈とか、下敷きは使わず、机に新聞紙をしき、
その上に紙を置いて書いているのに驚き。
硯は使わず、お皿に墨汁。




そして、筆の持ち方も違いました。

隣に座った男の子の筆の持ち方ですが、この子以外もみんなこの持ち方です。
この持ち方の方が、筆を紙に対して垂直に立てれるのかも。
でも私はこの持ち方で書けないです・・・。





2時過ぎから清書用の紙が2枚配られます。
お正月の対聯は赤い紙に書きます。





2時25分にお題発表。
司会者が口頭でそれぞれのお題を言いだしたからびっくり。
いくらなんでも、7言対聯、口頭ではどの字を書くか分からない!




焦って周りを見渡すと、お題のコピーを配布していました。ほっ。
公開組のお題はこちら。


「書春聯納祥増福 學大聖靈活変通」(繁体字版)




お題は同じでも繁体字簡体字の2種類どちらかを選んで書くそうで、
日本の漢字は繁体字簡体字の中間だったりして、非常に選びにくい。
ミックスしたらだめだと言われ、じゃぁ、繁体字を草書にしたら、
簡体字っぽくなっちゃうのに、どういうこと?と混乱。




2時半きっかりにスタート。




ドキドキ。
小中学校時代、書初めといえば、冬休みの宿題。
1Mくらいの長い紙に4〜5文字を書きましたよね。
中学時代は前代未聞の3年連続学校長賞、
大きな寒い体育館で選抜の書初め大会に参加したこともありました。
うん十年ぶりにあの時のドキドキを思い出します。





制限時間は1時間。
五体字林、持ってくるべきだったなぁと後悔。
スマホで検索し(便利な世の中)、行書体で簡体字を書くことにしました。




「今回、日本人が一人参加しています。説明分かりましたか?」と英語案内のおかげで、
外国人は私のみと判明。
また、私は座る場所を間違え、大人が子供席に陣取って書いていたものだから、
ずいぶん目立ってしまい、カメラマン、一般人カメラマンが私の書く様子を撮影。
更に緊張。




とはいえ、なんとか時間内に完成。




2枚のうち1枚選んで提出するんですが、偶然うちの家のオーナーに遭遇。
(娘さんをこの書初め大会に連れてきていたのです。)
オーナーが選んであげるわよと言ってくれたので、選んでもらいました。
そして一枚提出。



公開組の他の人の作品を見ると、草書が多く、ついで隷書、楷書。
行書だったのは私だけだったかも。



私の隣に座っていた男の子(小学生)がとっても上手で、そのお母さんも上手だったので、
どこで習っているの?と聞いたら、前は先生にならっていたけれど、すでにリタイアされたので、
今は独学だと。


いい先生がいたら習いたかったんだけども・・・。



そう、この大会のオブザーバーとして、昨年、表装を頼んだ男性がいました。
世間って、ペナンって狭いです。



参加する前は不安だったけれど、やっぱり参加してよかったです。
日本ではできない貴重な書初め大会を経験することができました。





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