プラナカンマンション

さて、またまたツアーの続きです。
お昼を食べた後は、プラナカンマンションへ。
ずぅ〜っと行きたいと思っていた所なので、ワクワクしながら中へ。

薄いグリーンの壁が可愛い建物。
かつてペナンの中華系の人々を牛耳っていた、チュン・ケンキー(鄭景貴)のお屋敷が
博物館として公開されています。


一歩中へ入れば、豪華絢爛な空間が広がっています。


入り口一つをとってみても、柱づたいに装飾がされ、飾っていない部分はないといっていいほど。


まずは2階から見学。
煌びやかな階段を登ると、素晴らしい刺繍のタペストリ


多少日焼けはしているのでしょうが繊細な色合いと、緻密な刺繍。
これを作るのにどれくらいの時間を要したんだろうと思うと気が遠くなります。


すばらしい調度品の数々。とても堅いチーク材に彫刻をし螺鈿をはめ込んだ超高級家具。


阿片ベッド。イギリス植民地だったペナンも例に漏れず、アヘンに侵されたそうです。


一方、こちらは新婚ベッド

この天蓋ベッド、意外に小さいなと思いました。一人寝るのにも窮屈しそう。
そして、このベッドはわざわざ、とても軋みやすく作られているんだとか。
なんと、新婚初夜は部屋の外に新郎の親が待機して、ちゃんとしているか軋む音でチェックするんだとか。
翌朝にはシーツで処女チェックまであって、もしパスしないと、家に戻らせられるんだとか。


ベッドの足元には雄と雌の鶏を入れた籠が置かれ、どちらが先に出てきたかで、子供の性別を占うそうです。
とにかく世継が大事。男の子を生むまで、男性側は妻を娶ることができるんだそう。

女性にとっては恐ろしい世界・・・。


パステルカラーの鮮やかなニョニャ食器。この色合い、女心をくすぐりますっ!



これはびんろうの実を食べる(かじる?)道具



さて、1階におりると、豪華なダイニングルーム

眩いばかりのシャンデリア。


奥に進むと、台所。
ニョニャ達は使用人に食事の準備を任せることはほとんどなかったそうです。
なので、年頃の娘さんは家から出ずに料理の修業をしたそうです。
スパイスを作る道具達。


棚に取り付けられた機械は肉をミンチにする機械


調理道具。左端のらせん状になった金属の道具は泡だて器。一度使ってみたい…。


日本製のカキ氷器。これでアイスカチャンやチェンドルを作ったのかしらん。


ニョニャクエ(ニョニャのお菓子)の道具たちが棚に所狭しと並んでいます。


食器棚には素晴らしい食器がずらり。


建物の隣は先祖を祭る廟になっています。
ここはひっそりと静まり返って、漂う空気が違います。


プラナカンマンション、1時間くらい見学しましたが、まだまだゆっくり見たいくらい。
どこに目を移してもため息の出るような芸術品ばかり。見ごたえ充分です。



ツアーはまだ続きますが、内容はまた後日。