世界遺産マラッカへ


今日から2泊3日でマラッカ&クアラルンプールへの旅。
今回はペナンからクアラルンプールまで飛行機、そこからレンタカーしてマラッカまで。


事前に予約していたレンタカー会社のカウンターには誰も居ず。。。
電話で呼び出して、待つこと10分強。
何のために予約してるのか分からん…とちょっと苛立ちつつも、ここはマレーシア。
のんびりいきましょう・・・。


一日88RMの格安プランのレンタカー(トヨタのセダン車)ですが、デポジット600RM。
戻ってくるとはいえ高い!
さて、気を取り直し、高速道路に乗ってマラッカの最寄インター「アイル・クロー」まで。
カーナビなしでしたが、無事到着!


まずは腹ごしらえといきましょう。
潮州お粥屋さん「隆發」

ローカルのお客さんたちで満席。入り口付近に一つだけ空いたテーブルに陣取る。
おじいちゃんが忙しくオーダーされた料理をお皿に盛り付け。

お粥もしくはご飯と店先に並べられたおかずを指差しでオーダー。
私達が頂いたお料理。

ペナンで食べるお粥は味付けしてありますが、こちらのお粥は味付けはなくごくごくプレーンなもの。
あじの塩焼きとたいの蒸し焼きはチビ太郎が大喜びで食べてました。
お野菜の炒め物、かぼちゃの煮物、もやし炒め、豚肉の煮物など、どれも日本の家庭料理のような
優しいお味。
どのおかずもとても美味しかったぁ。


私達が食べてる側から、店先に並んだおかずはどんどん売れていき、
帰る頃にはほとんどなくなっていました。


お腹がいっぱいになったところで、このお粥屋さんの近くにあるニョニャバスケット屋さんへ移動。
達興公司というニョニャバスケット問屋。

昔はこのバスケットに婚礼の贈り物を入れたり、お菓子を入れたりしたそうです。
バスケットに漆を塗ったものだそうで、黒地に赤が一般的。黒地に金のもありました。
私は直径30cmほどの一段バスケットと手のひらサイズのバスケットを一つ購入。
妹も一つ買ったのでまとめて少しだけまけてもらいました。
ひとつひとつ手作りなので、絵も少しづつ違うし、蓋のかみ合わせのいいものを
選ぶのに時間がかかりました。


2時も過ぎたので、今日のお宿、ホテル・プリ・マラカに移動。
トゥン・タン・チェンロックストリート(旧ヒーレンストリート)にあるプラナカンハウス。
1822年に和蘭統治時代に建てられたお屋敷をタン・キムセンというプラナカンの大富豪が
買い取って、その孫がプラナカンスタイルのお屋敷に作り変えたんだそう。

玄関口はこんなに可愛い!

入り口を入ると、今日はディパパリ(インドのお正月)ということもあって、
ロビーにはディパパリを祝うビーズで装飾されていました。

チェックインを済ませてお部屋へ。
入り口からは想像も出来ないほど、奥行きが深い。中庭は3箇所もあり、あちらこちらに豪華な調度品。



小さなヒストリールームもありました。
宿泊したお部屋自体はごく普通のタイプでしたが、プラナカンのお屋敷に実際に泊まるという
貴重な体験が出来ました。


ホテルに荷物と車を置いたら、観光&ショッピングへ。
このホテルからどこを見に行くのも徒歩圏内。とっても便利!


まずはヒーレン・ストリートのほぼ端169番にあるオン・ファミリーの調味料屋さんへ。

のぞいてみると、中で一人おじさんが袋詰めしたカレー粉にシールを貼る作業をしていました。
奥の棚にはチャンチャロ、そして、ここのおばあちゃんの手作りのカレー粉が並んでいました。
他にもいろんな調味料があり、その使い方をおじさんが最後に必ず親指を立てて「very nice!」と
言いながら説明してくれます。
珍しいブラックライスの食べ方は奥から出てきた、そう、75歳は超えているようなおばあちゃんが
丁寧に説明してくれました。
ノートに作り方を書きとめ、ブラックライスも購入。
どこから来たの?どこに泊まるの?名前は?など、おしゃべり好きなおじさんに私達も
楽しい時間が過ごせました。一緒に記念撮影もさせていただきました。
買ったものはこちら。

帰宅後、チャンチャロ(おきあみの塩漬け)を開封したら発酵ガスで中身が飛び出し、
こんなに減っちゃいました。あぁ、もったいない!
チャーハンに入れてみましたが、とってもとっても美味しいです!!!
カレー粉は肉魚兼用のもの。素晴らしい香りです。
左下がブラックライス。


さて、ここからジャラン・トコンの中国寺院、青雲亭へ。
そこに行くまでにいろんなお店が並んでいて、いろいろ目移りしながらウィンドーショッピング。


マラッカのニョニャビーズのシューズは有名。
何軒かのぞいて歩きました。


使用するビーズが細かくなればなるほど、製作時間は長くなり、1ヶ月もかかる商品もざら。
その分値段は高くなります。いいものだと800RMも。

ニョニャビーズシューズは一生もの、いえ、家宝のようなもので、糸がほつれたり傷みが出てくれば、
修理を依頼し、大切に使用します。
母から娘へ、娘からそのまた娘へと受け継がれるニョニャビーズシューズ。
その美しさと共に、シューズに寄せる思いも素敵です。

もう1軒。


お店ごとにオリジナルのデザインがあります。


いつかはオーダーしてみたい一品です。




さて、寄り道をしながらも、青雲亭に到着。

対の狛犬がお出迎え


ここはマレーシア最古の中国寺院で、1673年に華人リーダー、鄭啓基(テイ・キエキー)が
建てたもの。
1990年代の修復工事を得て、このような輝かしいお寺になったのだそうです。

祭壇の彫刻も芸術作品です。

ちょうど、結婚写真の撮影が行われていました。
写真はありませんが、さすがチャイニーズ!と思わせる真紅のドレスを着た花嫁さんが
カメラに向かって、モデルのように空を見つめたり、柱によりかかったりと、
いろんなポーズをとっていました。


青雲亭を出て歩いていると、棺おけに入れる人形を作るお店を見つけました。


そろそろ日も落ちてきたので、マラッカといえば、ここ!というオランダ広場へ急ぎます。
クライシストチャーチ

噴水と時計台


たくさんのトライショーが途絶えない観光客にしきりに声をかけてきます。
私達も2台に分かれて乗車。チビ太郎、念願のトライショーです。

ペナンのトライショーと違うのは、このど派手な装飾。
そして運転手のこぐ自転車はお客さんの横にある点。


運転手は自慢のトライショーを造花や旗、スピーカーも搭載して飾りつけて、見ているのも楽しい。
私達が乗った運転手さん、この自転車は日本製だって言ってました。
自分の話や、観光名所の説明をしながら、車や人をよけて(いや、どけながら)走ります。
快適ですが、めっちゃこわい。
交通量の多い道路も逆走しながら、目的地に直線ルートで突き進みます。


目的地に無事、到着。今日の夕飯はニョニャ料理店のニョニャ・マッコーで。

子供たちも食べられるように辛いものはほとんど頼まず。
フィッシュボールスープ、ニョニャオムレツ、野菜の炒め物、アヤムポンデ(肉じゃがのようなもの)

一品くらいは辛いのも食べなきゃね。カリーデバル

デザートはマラッカ特産のグラムラカ(パームシュガー)がたっぷりかかったチェンドル(カキ氷)

どれもとっても美味しかったぁ!う〜ん、幸せ!


ここで、お土産にカレー粉(肉用&魚用)、グラメラカ(右奥)、アチャー(ニョニャ漬物)を購入


ここからホテルまではタクシーで。
シャワーを浴びて、おやすみなさい。
ほんとに充実した一日でした。


お粥屋さん
隆發 Long Fatt Traditional Teochew Porrige
15 Jln,Kampung Pantai
06-283 0129
8:00am-15:00pm(おかず類が出揃うのはお昼前頃)
休日 日・祝・中国正月

レストラン
Restran Nyonya Makko
123 Taman Melaka Raya,Off Jln,Paramesawa
06-2840737
火曜日定休


ホテル
ホテル・プリ・マラッカ
Hotel Puri Melaka
118 Jln Tun Tan Cheng Lock
06-282 5588
http://hotelpuri.com/japanese/index.html